大学病院でうまく働いていく方法|あなたは教授を目指す?エキスパートを目指す?

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大学病院

こんにちは。呼吸器内科専門医×訪問診療医をやっている女医ぬです。

プロフィールはこちら(→https://joynu55.com/profile/

大学病院で呼吸器内科をやっていましたが、現在は大学病院を辞めて訪問診療をメインに診療しています。

今回は、自分の経験から、大学病院でうまく働いていく方法について説明します。

若手医師
若手医師
  • 医局に入ってこれからどうやって働いていこうかな?
  • 何を目指そうか?
  • どうやったら評価してもらえるの?

そんな悩みを解決できれば嬉しいです。

大学病院でうまく働いていく方法は?

まず大学病院の医局で勤務医として働いていく上で、

自分の中での「志」を持つことが大切です。

あなたの志はどっち?
  1. 1人の医師としての技量をとことん極める
  2. 組織のトップを目指して業界全体に影響を及ぼす

あなたはどちらがメインの志でしょうか?

どちらかによって、力を入れるべきこと、働き方が異なります。

さらに、評価される点がわかれば、よりうまくやれます!

大学病院の役割

働き方を決めていく上で、まずは大学病院の役割を知りましょう。

大学病院の役割は、「臨床・研究・教育」とよく言われています。

大学病院の臨床

臨床はどこの病院でも行われていることです。

大学病院では特に、

珍しい症例や難しい症例が集まってきます。

それぞれの専門家がいるのでいくつもの科で連携して治療をします。

また、検査機器や治験薬など、最先端の医療に関わることが出来ます。

医師の数は多いので、1人当たりの症例数だけだと地域の総合病院の方が多いです。

大学病院の研究

日々数多くの研究が行われています。

単施設、多施設のもの。

試験管レベルでの実験、動物実験で有効性、新薬の治験など様々です。

臨床研究という形で、臨床をしながら患者さんを集めて治療や検査についての研究をすることもあります。

研究にはたくさんの人手とお金と時間が必要です。

そして、研究結果を学会で発表し、論文にする必要があります。

論文の評価は、一般的にインパクトファクター(雑誌の影響力を評価する指標)が高い程、評価が高いです。

大学病院の教育

大学の医学生、研修医、若手医師への教育が必要です。

講師(大学によっては助教)以上になると、大学の講義も行うことなります。

授業の他にも、試験問題の作成、試験監督などもあります。

また、自分の科の魅力を伝えるリクルート活動もここに入ります。

これらは中々評価されにくいので、昇給や昇進には関与しにくいです。

以上、大学病院の役割をお伝えしました。

じょいぬ
じょいぬ

若手のうちは、臨床・研究>教育

昇進していくと、臨床<研究・教育

の重きになっていきます。

そして、大学側・教授の立場を考えると、

自分の大学、医局でやっている成果を世の中に示す。

これが1番の評価対象になってきます。

1人の医師としての技量をとことん極める(エキスパートを目指す)

大学病院のいいところは、

臨床をする上で、

  • 希少な症例が集まってくること
  • 専門医のための症例が集めやすいこと
  • 相談できる上司がいること
  • 留学のチャンスがあること

などが挙げられます。

1人の医師としての技量をとことん極めるという志の方には、

その業界のエキスパートを目指すにはとっておきの場所です。

手術や検査の技術を磨くべく進む、

その専門分野ではどこでもやっていける能力、周囲に頼られる能力を身につけるために日々努力する。

その技術・能力を手に開業、転職するのもありです。

また、大学病院在職し続けるためには、

メインは臨床を置きつつ、症例報告やケースレポート、後ろ向き研究などでも良いので何かしら発表や論文はやらなくてはいけません。

じょいぬ
じょいぬ

臨床能力を評価の対象にすることは難しいです。

患者さんからの評価がいくら良くても、

評価につながりにくいのは残念なことです。

臨床だけでは、昇給や昇進も難しいため、バランスが大切です。

組織のトップを目指して業界全体に影響を及ぼす(教授を目指す)

以前の記事でも少し記載しましたが、

大学の一般的なキャリアは下の図のようにピラミッド型になっています。

役職には人数制限があり、長くいれば必ずしも昇格できる訳ではありません。

収入も思った程上がらないのが現状です。

自分の今後のキャリアを考え、進路を決めましょう。

そんな中、昇進、のちには教授を目指して、

業界全体に影響を及ぼすことを志とする方は、

先ほどの臨床中心の働き方とは違った働き方が必要です。

従来通り、教授会で認められることが必要です。

研究費を得られるような研究インパクトファクターがつく論文投稿

数多く必要です。

また、留学経験も評価されます。

医師として臨床をしながら、重きを研究に置かなければこれはら達成できません。

時間外の時間を費やすことは必須で、成し遂げるためには、

強い信念が必要です。

じょいぬ
じょいぬ

教授になるには「白い巨塔」のような世界も

多少はまだあるのかもしれませんね。

あそこまで極端ではないと思いますが‥

(想像は膨らみます♪)

まとめ

大学病院の医局でうまく働いていくには、

を持ち、キャリアに必要な優先順位を決めていくことが大切です。

まだ何も決まっていない方も大丈夫です。

大学に在籍し続ける可能性があるのであれば、

大切なことは、臨床だけにならないように意識することです。

研究や発表を積極的に行い、その成果を論文にすることです。

じょいぬ
じょいぬ

特に若手の時は、目の前の患者さんを診るのにいっぱいいっぱい。

そんな時期がある方が良いと思います。

どこかで、立ち止まって、ずっと大学にいるのか、

しっかり考えましょう。

残るのであれば、意識的に外に成果を出すことが大切です。

これからも、あなたに必要な情報をお届け出来たら嬉しいです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

またお立ち寄りくださいね❤️

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