訪問診療について
こんにちは。女医ぬです。
女医ぬのプロフィールはこちら→(https://joynu55.com/profile/)
数年前から訪問診療の需要が多くなってきました。
今後、日本の医療は、
病床数を削減し高齢の方を他の施設や在宅に誘導することが
強くなることが予想されています。
超高齢化社会に向けて、厚生労働省も力を入れていることがうかがえます。
訪問診療の実情、魅力、実際働いてみて気づいたことを伝えていきます。
訪問診療に興味がある方が増えると嬉しいです。
患者さんと最期まで向き合える
私は元々大学病院で呼吸器内科医をやっていました。
たくさんの肺癌の患者さんに出会い、
病院で過ごされている方から、
家に帰りたいな・・犬に会いたいんだよ。
病院は居心地が悪いわ。
住みなれた我が家に帰りたいけど、迷惑もかけたくない。
小さい子供がいます。
少しでも長く一緒に過ごしたい。
など、切実な想いをたくさん聞いてきました。
私自身も、もし同じ状況であれば、同じことを願うと思います。
大学病院は急性期病院です。
積極的治療(手術、抗癌剤、放射線療法など)を受ける患者さん、
状態が急に悪くなっている患者さんの急性期治療を担っています。
そのため、積極的治療を受けずに緩和医療を行う患者さん、
急性期は越えたけれど、体力が落ちて元の生活が出来ない患者さんは
転院や退院を余儀なくされます。
最期まで一人一人の患者さんと向き合いたい、
患者さんに寄り添える医療をやりたい。
これが私が訪問診療医を選んだ一番の理由でした。
訪問診療はそれが叶います。
働き方改革
他の理由として、
・家族と過ごす時間を確保したい。
・今後ライフイベントに変化があった時に融通がききやすい職場を探したい。
という思いもありました。
訪問診療は24時間・365日オンコール?という認識を持っていましたが、
今は日勤は常勤医、夜間は非常勤の医師が対応する施設が増えてきており、
ワークライフバランスを重視した働き方も可能です。
病院より収入UP出来る場合が多い
現在、当直なし、オンコールなし、週に4日勤務、常勤で働いています。
私の場合、働く時間は減ったのに、収入は上がりました。
状況にもよりますが、一般的な医師の平均年収と比較して
200万円以上は上がっているようです。
(厚生労働省の賃金構造基本統計調査の統計データでの比較)
訪問診療医をはじめてみて
ご自宅に伺うため、患者さんとその家族との関わりが深いです。
毎回新しい発見があり、患者さんから様々な人生観など、
ためになる話やほっこりするような話を聞くことができます。
安定されている方の定期訪問、急な症状の変化などの緊急往診、
日頃の生活を安心してもらえる診療、穏やかな最期をお過ごしできる診療を心がけ、
とてもやりがいを感じています。
大学病院よりも、
他職種(看護師・薬剤師・事務・作業療法士・ケアマネ・ヘルパーさんなど)との
関わりが大切です。
これからも日々精進していきたいと思います!!
今回は、訪問診療の実情、魅力、実際働いてみて気づいたことをお伝えしました。
日々の診療での学びやためになること、
ほっこりするエピソードを
投稿していこうと思いますのでご興味がある方はぜひ、
またお立ち寄りくださいね❤️
コメント