こんにちは。女医ぬです。
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訪問診療に興味があるあなたに、転職を迷っているあなたに、
実際どんな感じで働くかイメージしやすいように、
1日の流れと関わるスタッフのそれぞれの役割をお伝えします。
これを読んで、自分に合いそう!、やってみてもいいかも!と思ってくれる方が
増えると嬉しいです。
訪問診療の1日の流れ
診療は月に2回(約2週間毎)の定期訪問と急な状態が変化した時などの臨時往診が基本です。状況により月に1回や毎週訪問する患者さんもおられます。
1日に平均10人前後の患者さんの居宅を訪問します。
メンバー紹介
帯同するメンバー紹介です。
私の勤務先では日によって2パターンメンバー構成があります。
パターン1:医師、看護師、事務(兼ドライバー)
パターン2:医師、事務(兼ドライバー)
勤務先によっては、医師、看護師のパターンもあります。
必要があれば、レントゲン技師さんや超音波の技師さんが現地集合してくれます。
その他、本部には医療事務、相談員、コールセンタースタッフなどがおります。
メンバーの役割分担
勤務先によって多少の違いはあるかと思います。
訪問メンバー
医師:問診、バイタル測定、診察、処置(注射、採血、創傷処置、カニューレ交換、胃瘻交換、胃管チューブの交換、超音波など)、処方
看護師:バイタル測定、必要物品準備、処置(採血、注射、創傷処理など)
事務:運転、診療補助(次回予約確認、カルテや処方箋印刷など)、訪問ルート・スケジュール調整、自動車整備点検、事務処理
一緒にいる人がいる方が、患者さんとのコミュニケーションが取りやすいです。
本部メンバー
相談員:新規患者さんの説明・契約、情報収集、退院前カンファレンスやサービス担当者会議などへの参加、医療連携業務など。
医療事務:事務処理、請求業務など。
コールセンタースタッフ:電話対応、スタッフ間の連絡、往診手配など。
改めて、多くの方に支えられて診療出来ているんだと実感。
感謝です。
移動手段
基本、車です。
狭い道が多いので、コンパクトカーが多い。
車の中でパソコンを開いて作業することもありますので、酔いにくい人の方がいいですが、慣れます。
どうしても車内の作業で酔う人は、その他の時間をうまく利用すれば大丈夫です。
タイムスケジュール
9:00 出勤
・申し送り:前日18時〜当日9時までの時間の往診対応、電話対応を行なった患者さんの申し送り
・新患患者さんの情報収集:事務の方が事前に情報収集したことを大まかにプレゼンしてくれます。
・当日回る患者さんのカルテを途中まで作成:途中まで書いていると、本日特に注意して診察したいことや、聞いておきたいことを思い出すことが出来ます。
10:00 患者さんの居宅訪問(午前)
午前中に4-5人の患者さんのお宅に訪問します。
車で移動中にカルテの仕上げ、訪問看護やケアマネージャー、薬局に診療内容や変更点などをFAX
12:00 ランチ
一緒に回っているスタッフとランチ
13:00 患者さんの居宅訪問(午後)
午後に6-8人の患者さんのお宅に訪問します。
車で移動中にカルテの仕上げ、訪問看護やケアマネージャー、薬局に診療内容や変更点などをFAX
退院前カンファレンスに参加することもあります。
17:00 帰院
・カルテ整理:車で移動中に書くことが多いですが、終わらなかったところを仕上げます。
・申し送り:夜勤への申し送り
・書類作成:訪問看護指示書や主治医意見書、居宅管理指導書などの書類を作成。
18:00 帰宅
病院やクリニックの通常外来と違って、患者さん1人あたりに多くの診療時間をかけることが出来ます。
私の場合、大学病院の外来診療は1人5-10分、クリニックでの外来診療は5分程度で診ないと予約を診きれない状況でした。
訪問診療で居宅に伺う際は15-30分が平均的で、長いと1時間ぐらい時間を使うことも可能です。
まとめ
訪問診療の1日の流れとメンバー構成・役割についてお伝えしました。
多くのスタッフが、医師が医業に専念出来るように日々工夫をしてくださっています。
患者さんとのコミュニケーションをしっかり取れる時間を十分に確保し、
かつ、より多くの患者さんにサービスを提供出来るよう、日々奮闘中です。
これを読んで、少しでもあなたの悩みが解決すれば嬉しいです。
これからもそっと支えられるような情報をお伝えしていきたいと思います。
またお立ち寄りくださいね❤️