こんにちは。女医ぬです。
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元大学病院勤務、医学博士、専門医を取得した私が、
実際、医学博士について思うことは、
結論から言うと、人によっては必要だけど、それ以外の人はよく考えて決めて!!
ということです。
どういう人に必要かを良く理解して、自分の進路を見据えて決められるように説明していきます。
前回の投稿では、「まずは医学博士について知ろう!」を記載しておりますのでよろしければお立ち寄りください。
大学病院の医局にいながら医学博士はなんのために取るの?、取らないとどうなるの?と疑問に思っているあなたの悩みが少しでも解消され、後悔が減ると嬉しいです。
今回は、医学博士を取得する方がいい人、そうでない人をお伝えします。
新専門医制度による最近の医学博士に対する考え方の変容
研修医以降の進路を考える上で、外せないのが新専門医制度です。
私が詳しいのは内科ですので、内科制度を例にお話していきます。
この制度が動き始めてから、医学博士に対する考え方が大きく変化しています。
日本内科学会のホームページよりわかりやすかった画像を添付します。
https://www.naika.or.jp/nintei/shinseido2018-2/shinseido_faq/
日本内科学会ホームページ 新専門医制度FAQより引用
内科新専門医制度導入により、今までの内科認定医の代わりに内科専門医と変わりました。
初期研修後に少なくとも3年+αの研修が必要となります。自分の専門として目指す科以外にも症例集めのためにローテーションしなくてはいけなくなりました。
内科専門医を取得した上に、更にサブスペシャリティ専門医を取得したいという方が多数いると思います。
往来であれば、大学院は研修医が終われば入れる権利があり、大学にもよりますが、最短で卒後6年(研修医2年+大学院4年)で医学博士を取得することが出来ました。
今の制度でも不可能ではないかもしれませんが、
他の科をローテーション時に同時に研究をするということはかなり無理があります。(なんとか自分の専門科のローテーションの時に研究するなんていうツワモノもいるかもしれませんが)
1つの選択として内科専門医を取得した後に大学院に行くとなると、
卒後9年(初期研修2年+内科専門医のための期間3年+大学院4年)+αかかります。
仮にストレートで医師になっても24歳、+9年となると33歳で取得となりますので、ライフイベントの変化なども起きやすい時期に重なってしまいます。
以上の理由から、新専門医制度に変わってからは、大学院生は激減すると思われます。
「専門医>>>医学博士」を希望する流れが主流になっています。
大学側としては貴重な大学院生確保のために、今後は何かしら工夫していくかもしれません
医学博士を取得するメリット・デメリット
医学博士を取得するメリット
医学博士を取得するデメリット
医学博士を取得する方がいい人5選
医学博士を取得するメリット・デメリットから考えて、
医学博士を取得する方がいい人5選はこれ!
やはり、取っておいた方がいい人はいます。
取得する人が減ると言うことは希少価値は上がるとも考えられます。
医学博士なんていらない!とすぐに否定するのではなく、
一度立ち止まり、自分のキャリアを見つめ直しましょう。
医学博士を取得しないという選択
では、逆に、上記の「医学博士を取得する方がいい人5選」に当てはまらい人はどうでしょう。
1つも当てはまらない人は、正直、必要ありません!!
取得しないと言う選択を選ぶ勇気を持ちましょう。
もちろん賛否両論だとは思いますが、時代は変わっていきます。
時代の変容に対応できる、芯を持って突き進みましょう。
もし、自分が今、研修医で、もう1度進路を選ぶことが出来るとしたら、
私は確実に取得しない選択肢を選びます。
取得した時は喜びと達成感はありました。
しかし、振り返ると、今の進路には必要はありませんでした。
取得できるまでの、時間、労力、ストレス、お金を考えると、取得しない選択をする勇気が大事であると今だからこそお伝えできます。
まとめ
この記事の内容をもう1度まとめます。
以上を記載しました。
医学博士を取得する方がいい人5選に1つも当てはまらない人は、医学博士を取得しない選択をする勇気を持って、決めた後は自分が進みたい進路に突き進んでいきましょう!
女医は特に、ライフイベントの変化が起こりやすい時期と重なる人が多いので、男性医師以上に慎重に選択するべきですね。
これを読んで、少しでもあなたの悩みが解決すれば嬉しいです。
これからもそっと支えられるような情報をお伝えしていきたいと思います。
またお立ち寄りくださいね❤️
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